益子焼(ましこやき)は、栃木県益子町(とちぎけんましこまち)で作(つく)られる焼(や)き物(もの)です。
その歴史(れきし)は、江戸時代(えどじだい)の終(お)わり（1860年以降(ねんいこう)）に隣(となり)の県(けん)、茨城県(いばらきけん)で焼(や)き物(もの)で有名(ゆうめい)な笠間(かさま)エリアで修行(しゅぎょう)していた大塚啓三郎(おおつかけいさぶろう)が、益子町(ましこまち)で焼(や)き物(もの)に適(てき)した土(つち)を探(さが)し出(だ)、益子(ましこ)で焼(や)き物(もの)を作(つく)ったことがはじまりとされています。主(おも)な製品(せいひん)としては鉢(はち)や土瓶(どびん)などの日用品(にちようひん)です。首都圏(しゅとけん)にも近(ちか)かったことから焼(や)き物(もの)がどんどん売(う)れ、繁盛(はんじょう)しました。

1924年(ねん)の関東大震災(かんとうだいしんさい)で、陶器(とうき)が多数壊(たすうこわ)れたため、また益子焼(ましこやき)が売(う)れました。これと当時(とうじ)に陶芸家(とうげいか)の濱田庄司(はまだしょうじ)が益子(ましこ)に移住(いじゅう)し、益子焼(ましこやき)を日用品(にちようひん)から芸術作品(げいじゅつさくひん)におしあげました。太平洋戦争(たいへいようせんそう)（1941年(ねん)-1945年(ねん)）の時(とき)も武器(ぶき)として使(つか)われるため鉄(てつ)が国(くに)に取(と)られたため、陶器(とうき)を使(つか)うようになりました。

益子焼(ましこやき)は、ぽってりした形(ましこやき)で、どんな料理(りょうり)にもあうことから今(いま)でも大変人気(たいへんにんき)です。

日本人(にほんじん)、外国人問(がいごくじんと)わず数百人(すうひゃくにん)の陶芸家(とうげいか)が、この益子(ましこ)の地(ち)に移(うつ)り住(す)み、創作活動(そうさくかつどう)をおこなっています。日本人(にほんじん)は恥(は)ずかしがり屋(や)で人見知(ひとみし)りする人(ひと)が多(おお)いですが、益子(ましこ)の町(まち)に住(す)む人々(ひとびと)は、町(まち)にきた新(あたら)しい住人(じゅうにん)をすぐに自分(じぶん)の友達(ともだち)のように受(う)け入(い)れてくれます。益子(ましこ)に訪(おとず)れる際(さい)は、数日間宿泊(すうじつかんしゅくはく)し、益子町(ましこまち)の人々(ひとびと)とコミュニケーションとり、まるで日本(にほん)に住(す)んでいるような体験(たいけん)ができることでしょう。

また、東南(とうなん)に25km（車(くるま)で約(やく)30分(ふん)）行(い)った茨城県笠間(いばらきけんかさま)エリアも陶芸(とうげい)の町(まち)として日本全国(にほんぜんこく)で有名(ゆうめい)です。益子(ましこ)と笠間(かさま)と２つの陶芸(とうげい)の町(まち)が隣接(りんせつ)しているエリアは日本(にほん)でも珍(めずら)しいです。そのためこのエリアには多数(たすう)のギャラリーや窯元(かまもと)がございます。今(いま)ではこのエリアのことを「かさましこ」とよばれています。
陶芸体験(とうげいたいけん)のご予約(よやく)は、益子観光協会(ましこかんこうきょうかい)までご連絡(れんらく)